句の後ろは、句会での題詠となります。

長男がすると孝行とは言わず   当たり前

秋晴れの一日孫を預けられ     秋晴れ

これでまだデイサービスへ行くともて 行く

誰が可愛いい年寄りになるもんか   根性

老顧問トイレに近い席を選り    端っこ

仲の良さ入れ歯のコップまで並び   歯

老い先が長くて政府困ってる    老い先

奥様も芝も隣りは美しい       緑色

姑も嫁もしっかり者で揉め     女丈夫

我が家にもものぐさ太郎一人居る   民話

発火点低い夫を持て余し     ぴりぴり

若いのがそんなに自慢なのかフン   若い

デイケアで慣らしホームへ送り込み 慣らす

キャリアの差姑だって嫁だった  ベテラン

ママだって私の年に産んだでしょ   母娘

平凡であるわけがない母の日々    平凡

鏡見て習う可愛いおばあちゃん   訓練

背後霊オバタリアンに取り付かず  苦手

母のほか女泣かせたことがない   泣く

姑へ橋田寿賀子が知恵を付け   尻押し

不可侵条約を姑と結び       結ぶ

おふくろと妻の連合軍に負け    結ぶ

遺産呉れると言う伯父さんが丈夫 健やか

歓待をした姑が帰らない     居座る

六十五老人会でお茶を注ぎ     若い

寅さんが大好きな兄まだ独り  どら息子

姑のデイサービスがもう帰り    戻る

妻の乱軍師は里の母らしい     黒幕

日の丸を出す祖父誰も手伝わず  立てる

心配を重ねて親をボケさせず 怪我の功名

年金で百まで国に損を掛け   がっちり

もう意地でこの爺さんと共白髪  捨て鉢

みんなそう言うから今年百らしい  忘れる

泣けるだけ泣かせてくれた伯母の膝 苦労人

減点を続け夫でまだ居られ    ポイント