句の後ろは、句会での題詠となります。

花婿を許せないまま花を受け     貰う

今度結婚する時は孔雀の間      魅力

花嫁が霞んで見える父母の席     遠い

義妹となる人のまた美しさ      残念

花嫁の顔皮膚呼吸止めている    頑張る

振袖で行くのに飽きた披露宴     羨む

披露宴誰だかナフタリン臭い  フォーマル

浮気しませんと花婿誓わされ    思う壺

披露宴拍手にキスが促され      拍手

結婚も三度目巫女を五月蝿がり   十二分

保母さんの結婚する日ボクふさぎ   失恋

新郎の品定めして巫女が注ぎ   マンネリ

花束と交換に娘を盗られた日    佳き日

花嫁の父にはいまだ馬の骨      異名

これからは貴女の色に染まります ぞっこん

出会い頭の事故だった俺と妻     偶然

地味婚が続いて伯父叔母が嘆き   祝う

ウエディングドレスは少し床を掃き 広がる

そんな気はないのに式を迫られる しつこい

この皿で手が痛かった引き出物     皿

スピーチで聞けば新婦は木も登り おてんば

責任を取らせた新婦反り返り     責任

悪友の祝辞新郎うつむかせ      悪友

新郎の方が盃零しそう       震える

カーテンの襞ご両家をまだ遮断  ふんわり

新郎は秀才新婦料理好き     出来すぎ

花嫁の父だけキスに冷めている 盛り上がる

金婚の宴妻ばかり褒められる     並ぶ

金婚は長い祝辞に眠くなり      眠い

終点のように金婚式を上げ      節目

寄り道も少し金婚式で詫び     寄り道

無抵抗主義で金婚まで続き     自然体

恙無く妻に金婚まで飼われ      飼育

新郎の名へも仲人ルビを振り    添える

評判の親孝行に嫁が来ず       評判