句の後ろは、句会での題詠となります。
染めてみちゃどうかと床屋から言われ 頭
マスターと呼ぶと床屋が肩を揉み 追加
出直して来ると床屋がもっと混み うんざり
時折はママのバリカン毛を挟み 時々
見習いの顔剃り寝てはいられない 腕前
混んでたら歯医者へ廻る気で床屋 両天秤
刈られてる方も鏡へ話しかけ 鏡
広げたい話床屋へ来て話し 名案
このまんま死ねたらいいなマッサージ 気分
対象は俺じゃなかった妻のパフ 迂闊
口紅を付けてるうちのテロリスト 紅
九紋竜史進背中で年を取り 九
嘘のあとリップクリーム塗っておく 嘘
鏡台にもてぬ男が写ってる 鏡台
妻の顔試供品には広過ぎる 試す
細かい字読むとすぐには生えません 効能
この鏡だとお化粧ののりが良い 錯覚
エスティックサロンは高い泥を売り 塗る
シャンプーに逆立ちさせてまだ使い 出る
パーマから帰ったらどう褒めようか 賞賛
大蒜のパックと家庭内別居 大蒜
紅くらい差せと忙しい妻を責め 紅
使用後がいつまで続く妻の顔 輝く
十ぅ若くなるまで鏡から立たず 根気
年金が出てからエステへも通い 年金
点数の出る鏡台はないかしら 鏡
上塗りは電車の中と決めている 磨く
十台の肌にと化粧品の嘘 つるつる
京劇に出るかと思う厚化粧 念入り
土台から直すファンデーションの量 凹凸
口紅の減ったのをもう姉気付き 化粧
泥だって塗ります若くなるのなら 塗る
聞香に行く香水を咎められ 匂う
鏡台で妻改革に励んでる 磨く
濃い化粧落とし私の顔で寝る 濃い