句の後ろは、句会での題詠となります。

若い日の六区は歩き難かった   浅草回顧

シャッターの目立つ商店街となり 継ぎはぎ

夕暮れにおはようを聞く街に住み  違和感

基地の街看板の字もウエルカム    歓迎

月島の路地に生活感があり      細い

街灯の下まで蹴って来た財布    拾い物

また元の土手へ方向音痴出る     土手

目印にしていた犬の消えた角     目印

遠慮した音で汚水が川へ落ち ちょろちょろ

銀座にも飽きそこら中小京都     多い

ビラも陽に焼けるテナント募集中  やける

前を行く女に夜道駆け出され    小走り

喧騒も二人にとってシンフォニー  別天地

あの空に仁丹塔が立っていた   浅草懐古  

雰囲気が残る遊郭だった路地     路地

開発の波に商人宿が消え       旅館

街灯の下で開けてる拾い物      夜道