句の後ろは、句会での題詠となります。
紙の歩も混じる昼休みの将棋 歩
親と子ではさみ将棋に菓子を賭け 折おはか
余所見しているから銀を横へ寄せ 不正
社長とは待った三回までで差し ルール
昇段を機に欲しかったカヤの盤 昇る
こちらにも都合があるにもう王手 都合
昼休みまた振り飛車で来る気だな 見通し
背中越し銀と言うから銀を打ち 下手
半目で負けよう金を借りている 図る
妻の知恵クロスワードの穴に借り 詰める
スペードの王様だけが右を向き 右
ジョーカーが渡らぬように児に引かせ 手心
タロットでうちの女房は後家になる カード
その辺にまだ居るらしいまあだだよ 返事
花札の短冊みんな風に反り 短冊
こう折ってからを忘れた奴さん 紙
シャボン玉夢を映してすぐ破れ ふくれる